ジンター・クラース

クリスマスプレゼントと言えばまず思い浮かぶのはサンタクロースではないでしょうか。現代、私たちが抱いているサンタクロースについてのイメージはアメリカのクラーク博士が書いた「聖ニコラスの訪れ」が1823年に『トロイ・センチネル』紙に掲載されたことに端を発しているとされていますがさらにその起源を辿るならば中世オランダのジンター・クラースに行き当たります。
ジンター・クラースはスペイン出身で中世風の祭司の格好をしていています。彼はオランダの子どもたちの善悪の行為を台帳に書き入れていて、年に一度クリスマスの時期にスペインからやってきます。そして、病院や学校を訪ねて説教して回るのです。また彼にはブラック・ピーターと言う助手がいて、プレゼントを配ったといいます。このような中世の風習が現代のサンタクロースにつながっているのです。