オーディン

サンタクロースにまつわる習慣はキリスト教のものと思っている方も多いと思いますがその起源を辿れば必ずしもそうとはいえません。その多くは実は古代ノルウェーの土着の宗教に行き当たります。
その宗教の神々の中でもっとも偉いのがオーディンで彼は長いひげを生やし、ヴァルハラというところでバイキングの英雄たちの霊と暮らしているとされています。そして、彼は冬至の夜に地球に戻ってきて悪事を働くものたちを探し、いたずら小僧を連れ去っていくと言うのです。中世のヨーロッパ世界をキリスト教化しようとした布教者たちは(彼らは偽クリスチャンです)新しく入っていく地にある伝統的な異教の祭式や信仰をキリスト教的価値のあるものと変えることによって彼ら土着民を取り込んでいったのでした。サンタの習慣もそのひとつなのです。