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「神」と呼ばれているものが、世界には沢山あります。日本でも、「○○の神」といって、様々な形の像が拝まれ、死んだ昔の人々が祭られています。中には、大変有名なものや長い歴史を持つものもあることでしょう。けれども大切なのは、知名度や歴史の長さではなく、その神が「本物」であることです。
 どんなものでも、偽物は役に立ちません。偽物の薬では病気は治りませんし、偽物のお札で買い物はできません。同じように、偽物の神には何の力もありません。ところが、私たちの周りには、そんな偽物の神々があふれています。

偽物の神々

 数年前、25mもある仏像が、台風の風で前のめりに倒れてしまったとニュースになりました。小さな子どもでも、転んだら自分で起き上がります。しかし人が手で作った像には、起き上がる力すらありません。また祭り上げられた昔の偉人たちは、病気や老いで息を引き取った、私たちと同じただの人間です。人が作り上げたもの、祭り上げられた昔の人々は、拝む人を助ける力のない偽物の神々です。
「人間は、自分のために神々を造れるだろうか。そのようなものは神ではない」※1
「生きている者のために、死人に尋ねなければならないのか。」※2
「偶像を造る者はみな、空しい。彼らが慕うものは何の役にも立たない。」※3

本当の神様

 この世界には、本当の神がご存在されます。どんな絵にも作者がいて、どんな機械にもメーカーがあります。同じように、美しい自然界をデザインし、生き物のからだに優れた仕組みを与えてくださった方がおられます。この方こそ、知恵と力のある真の神です。
「あなたがたは目を高く上げて、だれがこれらを創造したかを見よ。」※4
「神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。」※5

神の正義と愛

 多くの人々は真の神を認めず、人が作った神々(偶像)を拝んでいます。それは偶像が、人に何も命令せず、願いだけを叶えてくれそうで、都合良く感じるからです。しかし、子どもが本当の親を無視して、都合の良い人を「お父さん」と呼ぶことは、親を大変悲しませる悪です。同じように、偶像を拝むことは、真の神に対する大きな罪です。真の神は、罪をさばく正しい神です。偶像を拝むこと、真の神を無視して生きること、さらに人間同士の争いや嘘、妬みなどの罪は、死後に神によって必ずさばかれます。罪をゆるされずに死んだ罪人は、死後に火の燃える地獄に投げ込まれ、永遠に罰を受けなければいけません。
「臆病な者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池(地獄)の中にある。」※6

 けれども、真の神は私たち一人ひとりを愛しておられ、あなたが救われることを望んでおられます。だからこそ、ひとり子のイエス様を世に遣わされ、十字架にかけて、罪人が受けるべき罰をすべてイエス様に下されました。さらに、死なれたイエス様を、死後3日目によみがえらせ、イエス・キリストこそが罪人の救い主であるとはっきり示されました。誰でも神に対する罪を悔い改め、イエス様を「私の神、私の救い主」と信じるなら救われます。罪がゆるされ、死んだ後は地獄ではなく天国へ入れていただけるのです。
「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」※7

 神は、一人でも多くの人が偶像から立ち返り、救いを得ることを望んでおられます。どうか、イエス様を信じて、永遠の救いを受け取る方となってください。

※1:エレミヤ書16章20節 ※2:イザヤ書8章19節 ※3:イザヤ書44章9節 ※4:イザヤ書40章26節 ※5:ローマ人への手紙1章20節 ※6:ヨハネの黙示録21章8節 ※7:ヨハネの福音書3章16節