ふくいん9号 -1999.11-

メリークリスマス
今年は、秋になってからも暖かい日が続いていましたが、最近は、朝晩もめっきり冷え込むようになり本格的な冬の到来を感じます。
毎年、この時期になると街のどこに行ってもクリスマスソングが耳に入ってきます。クリスマスソングを聞くと、今年も終わりだなあという実感とともに、何かしら喜ばしい気持ちになるものです。
クリスマスは、もちろんキリスト様のご誕生をお祝いする日ですが、12月にクリスマスを祝わない国や地域があることをご存知でしょうか。日本も欧米のほとんどの諸国と同じように12月25日にクリスマスを祝います。しかし、たとえばロシアなどは一月七日にクリスマスを祝います。
実は、12月25日は、イエス・キリストの誕生日ではないのです。
この時期は、もともとローマ人にとって農耕暦上での壮大な祭(12月21日~31日)にあたる日でした。古代ローマでは農業神サターン(ギリシアのクロノス神と同一視されることもある)の祭が12月21日~31日、あるいは17日~24日、または1月1日まで行われました。この期間のうち特に12月25日は、衰えゆく太陽がふたたびよみがえる冬至の祭の日で、また太陽神が生まれた日とされていました。また、当時のギリシア、ローマでかなりの信仰を集めていたペルシャ起源の太陽神ミトラの誕生日も12月25日と信じられていたようです。また、初代のローマ皇帝アウグスツスも自らのことを太陽の子と称していました。

イエス・キリストこそ神の御子
さて、あなたはなぜクリスマスを祝っているのでしょうか。実際のところあまりあなたは気にはしていないかもしれませんが、この時季に一度なぜキリストの降誕が世界中で祝われているのかよく考えてみてはどうでしょうか。
実にイエス・キリストこそ、この天地の創造主でいます神の御子であられるのです。神の御子イエス・キリストは処女マリヤを通して、人となられました。それは十字架の上にはりつけにされて死ぬためでした。イエス・キリストは人として33才のとき、罪人の手によって十字架の上に釘付けにされました。このとき、私たちの犯した全ての罪を負われ、私たちの身代わりとなって十字架の上で罪に対するさばきを受けてくださいました。そして主イエス・キリストは死んで後、三日目に死の力を完全に打ち破って復活されたのです。復活の後、40日間、500¥人以上の弟子たちの目の前に何回もご自身を現してご自分がまことの救い主であられることと天国があることを明らかにしてくださったのです。
神は御子イエス・キリストを自分の救い主として信じる者を皆、その全ての罪を赦して救ってくださるのです。イエス・キリストを信じ受け入れる者に神は永遠のいのちを与えてくださいます。
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
ヨハネの福音書三章十六節
それでは、もし人が自分の罪を神に悔い改めないまま死ぬならば、その人は死後どこに行くのでしょうか。それは考えるだけでも恐ろしいことです。神は正しい方であられ、聖なる方です。罪を必ずさばかなければなりません。神様が用意された救い主イエス・キリストを信じることを拒むことは、神様の用意された救いを拒むことです。それは宇宙の創造主でいます絶対主権者を侮り、神を侮辱することにほかなりません。人間が定めた法律でも犯した者は、法律に従って罰せられなければならないならば、まして神様の用意された救いを拒み、神に逆らう者が処罰を受けなければならないことは当然です。
人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。
へブル人への手紙九章二十七節
どうか今の恵みの時、救いの日に、あなたもまことの神のもとに立ち返られ、この救いを得てくださいますよう、心からおすすめいたします。



