クリスマスツリーの由来
クリスマスを祝うのは欧州キリスト教文化圏の習慣ですが、「クリスマスツリー」の起源はキリスト教の成立以前に求めることができます。
古来、欧州ではモミの木は神聖な木として民間信仰の対象とされてきました。古代ローマではモミ材の船を建造したため、この木を海神ネプチューン(Neptune、ギリシア神話の「ポセイドン(Poseidon)」にあたる)に捧げました。内陸のゲルマン民族は「闇」と「死」と「寒さ」の支配する冬の森にあって四季を通じて緑の葉を付けるモミを「希望」と「堅実さ」の象徴として崇拝しました。
また、ドイツの多くの地域では民族に関係なく、モミの枝を戸口や寝室、穀物小舎、家畜小舎に飾り、悪霊除けとする風習がありまたし、現在でも クリスマスとは無関係にこの習慣が続いているとのことです。
このように、キリスト信仰とは元来関係のないもののようです。


